海外デザイン研修〜ゴシックからコルビュジエまで
2014年08月31日 海外デザイン研修〜ゴシックからコルビュジエまで
パリの建築見学のスタートです。
我々は今回、パリの東側の環状線沿いのホテルに宿泊しています。したがってパリの中心部にバスを走らせて行くと、徐々に歴史的建造物や現代建築が登場してきて、学生のテンションは否応なく上昇していきます。


まず最初に訪れたのは、パリが生まれた中心地、シテ島にあるノートルダム大聖堂です。
ゴシック建築は実際に足を踏み入れたときに、教科書などで見聞きしていたことが体験的に理解できる類いの空間です。特に宗教建築は、その場に行かないと分からないことが沢山あります。


バラ窓の迫力も然り。また石の建造物に沢山の光孔をもたらすためのフライング・バットレス(とび梁)も然り。ロマネスクは厚い壁による闇の空間、ゴシックは薄い壁による光の空間・・・などと言われていることを身体で感じ取れるのです。
さて、午前中にパリの郊外ポワシーにも足をのばしました。目的は皆が楽しみにしていたル・コルビュジエの名作サヴォワ邸です。こんな石塀の門をくぐると、まず出迎えてくれるのは門番の家。


そして林の砂利道を進むとポツンと名作が建っています。これはパリに住むサヴォワ一家の週末住宅。自動車でアプローチすることを考えて設計しています。

今回の現地ガイドの岩崎さんは建築にも詳しい方で、この建築の廻り方、愉しみ方、コルビュジエのコンセプトと最終案まで教えて下さいました。近代建築の5原則(自由な平面、自由なファサード、横長の窓、ピロティ、屋上庭園)と建築的プロムナード(散策路)の具現化を目の当たりにして、学生たちはこの小さな住宅の中をグルグル巡っています。


インテリアでは、大開口の引き込みガラス戸の付いたリビングルームや、トップライトの美しいバスルームも必見。バスルーム脇の廊下は、実は最終案の段階ではなかったはずのものですが、建設したときに急遽、収納をつくりながら設けた通路です。


再び、パリに戻ってシャイヨ宮でバスを降りました。

ここは高い丘になっているので、エッフェル塔を眺める名所です。いろんな写真の撮り方があります。
その後、パリの中心街にあるルーブル美術館のガラスのピラミッドまで移動しました。
ここでも現地ガイドの岩崎さんが、パリの特徴である都市軸と、ガラスのピラミッドの設計者イオ・ミン・ペイによる隠されたコンセプトについて語ってくださいました。当初建てた小さな凱旋門から遠くにシャンゼリゼ通りの凱旋門、そしてさらに遠くに新都心のグラン・アルシュ(新凱旋門のビル)が一直線に見えています。振り替えると5度ほど角度がずれてルーブル美術館とガラスのピラミッドが建っていることが分かります。ガラスのピラミッドは王宮の外に出た明るい地下空間で、美術館のエントランスにもなっています。これは絶対王政から抜け出た市民中心の社会を表わしています。


さて本日もオプショナルツアーとして、希望者は郊外のヴェルサイユ宮殿へ見学に行きました。
言わずと知れたルイ14世が建造した宮殿。壮大なスケールです。現地ガイドのフランソワさんの解説をイヤホンで聴きながら内部を見学して行きます。


有名なロココ洋式のインテリアはマンサール設計の鏡の間。西日が差し込んでくると反射し空間がオレンジ色に染まります。執務の間や、王や王妃の寝室も見所です。放射状の庭園はル・ヴォーによるもの。遠方は霞んで見えないくらいの庭園です。


明日は、パリの自由見学。また一方では一日かけてのオプショナルツアでモン・サン・ミッシェル見学を予定しています。
【MORI】
我々は今回、パリの東側の環状線沿いのホテルに宿泊しています。したがってパリの中心部にバスを走らせて行くと、徐々に歴史的建造物や現代建築が登場してきて、学生のテンションは否応なく上昇していきます。


まず最初に訪れたのは、パリが生まれた中心地、シテ島にあるノートルダム大聖堂です。
ゴシック建築は実際に足を踏み入れたときに、教科書などで見聞きしていたことが体験的に理解できる類いの空間です。特に宗教建築は、その場に行かないと分からないことが沢山あります。


バラ窓の迫力も然り。また石の建造物に沢山の光孔をもたらすためのフライング・バットレス(とび梁)も然り。ロマネスクは厚い壁による闇の空間、ゴシックは薄い壁による光の空間・・・などと言われていることを身体で感じ取れるのです。
さて、午前中にパリの郊外ポワシーにも足をのばしました。目的は皆が楽しみにしていたル・コルビュジエの名作サヴォワ邸です。こんな石塀の門をくぐると、まず出迎えてくれるのは門番の家。


そして林の砂利道を進むとポツンと名作が建っています。これはパリに住むサヴォワ一家の週末住宅。自動車でアプローチすることを考えて設計しています。

今回の現地ガイドの岩崎さんは建築にも詳しい方で、この建築の廻り方、愉しみ方、コルビュジエのコンセプトと最終案まで教えて下さいました。近代建築の5原則(自由な平面、自由なファサード、横長の窓、ピロティ、屋上庭園)と建築的プロムナード(散策路)の具現化を目の当たりにして、学生たちはこの小さな住宅の中をグルグル巡っています。


インテリアでは、大開口の引き込みガラス戸の付いたリビングルームや、トップライトの美しいバスルームも必見。バスルーム脇の廊下は、実は最終案の段階ではなかったはずのものですが、建設したときに急遽、収納をつくりながら設けた通路です。


再び、パリに戻ってシャイヨ宮でバスを降りました。

ここは高い丘になっているので、エッフェル塔を眺める名所です。いろんな写真の撮り方があります。
その後、パリの中心街にあるルーブル美術館のガラスのピラミッドまで移動しました。
ここでも現地ガイドの岩崎さんが、パリの特徴である都市軸と、ガラスのピラミッドの設計者イオ・ミン・ペイによる隠されたコンセプトについて語ってくださいました。当初建てた小さな凱旋門から遠くにシャンゼリゼ通りの凱旋門、そしてさらに遠くに新都心のグラン・アルシュ(新凱旋門のビル)が一直線に見えています。振り替えると5度ほど角度がずれてルーブル美術館とガラスのピラミッドが建っていることが分かります。ガラスのピラミッドは王宮の外に出た明るい地下空間で、美術館のエントランスにもなっています。これは絶対王政から抜け出た市民中心の社会を表わしています。


さて本日もオプショナルツアーとして、希望者は郊外のヴェルサイユ宮殿へ見学に行きました。
言わずと知れたルイ14世が建造した宮殿。壮大なスケールです。現地ガイドのフランソワさんの解説をイヤホンで聴きながら内部を見学して行きます。


有名なロココ洋式のインテリアはマンサール設計の鏡の間。西日が差し込んでくると反射し空間がオレンジ色に染まります。執務の間や、王や王妃の寝室も見所です。放射状の庭園はル・ヴォーによるもの。遠方は霞んで見えないくらいの庭園です。


明日は、パリの自由見学。また一方では一日かけてのオプショナルツアでモン・サン・ミッシェル見学を予定しています。
【MORI】
n-38119754 at 16:49 | この記事のURL | |