海外デザイン研修〜現代建築の日
2014年08月29日 海外デザイン研修〜現代建築の日
バルセロナ建築見学の二日目は、現代建築の日として歩き回りました。
しかも午前中はこちらで活躍されている日本人の建築家の方々に、専門的な解説をしていただきながらの見学です。
最初に訪れたのは、故エンリック・ミラージェス設計のサンタ・カテリーナ市場。元々修道院だった場所の古い壁を残し、波形の屋根を載せている建築。学生たちは事前の勉強会で予習もしていたので、それを目の前にしてダイナミックな空間に感激していました。ミラージェスは現場変更と現場合わせの激しい建築家だったそうです。
次はバルセロナゴシック地区の中心地、カテドラル広場です。ここからバルセロナの街はスタートしました。建築家協会の本部も面していて、広場には地元大学の建築デザインの研究室のみなさんによりデザインされた、古代の水道橋を暗示するオブジェが建っていました。
旧市街の中には迷路のような狭い街路があり、奥の一角には古代ローマ時代のアウグスト神殿の遺跡が残っています。
旧市街から外に歩いて行くと、再開発地区の中に突如として現れる真っ白なバルセロナ現代美術館。リチャード・マイヤー設計の白の建築です。またその裏手に廻ると、ヘリオ・ピノンとアルバート・ヴィアプラナによる美術館CCCBがあります。この傾斜したガラスには、地中海が反射して映って見えるように設計されています。これら二つの現代建築は、スポンジ方式と呼ばれる都市開発を体現しています。つまり建物だけでなくその前の広場の賑わいの誘導を主目的としているのです。
ここからは、バスで海岸沿いの再開発地区に向かいます。
市場建築のエンカンツ。黄金色の天井には市場に集まる人々の活動が反射増幅して見える建築です。ただ残念ながら、本日は市場はお休みでした。そのかわり、私たちの建築見学ツアーの団体が映っていますね。
その近くにはジャン・ヌーヴェル設計のトーレ・アグバル。内側のコンクリート面に様々な彩色が施され、ガラスのルーバーで覆っているタワーです。夜間の照明でさらに際立つそうです。
さらに海岸沿いに行くとヘルツォーク&ド・ムーロン設計のフォーラム。三角形の平面をしたこの建築の見所は一階部分の起伏のあるピロティ空間ですね。
さて午後は、ガウディのグエル公園に行きました。地中海に面した地域の強い日差しが、この公園の鮮やかなタイル張りの色彩や、列柱のごつごつした陰影を際立たせています。地下には大きな雨水貯水槽があります。
最後に午前中も訪れたバルセロナ現代美術館の内部見学です。リチャード・マイヤーは大のコルビュジェ信奉者。したがってココで見る立体構成やスロープのデザイン手法は、パリでのコルビュジエ建築を見た時に「ああ。分かる気がする」という確信に結びつくでしょう。
また今夜はオプショナルツアーとしてフラメンコ・ディナーショーがありました。
声量、ギター、手拍子、そしてタップ。
本場のフラメンコの迫力に参加学生たちは大満足の夜となりました。
【MORI】
しかも午前中はこちらで活躍されている日本人の建築家の方々に、専門的な解説をしていただきながらの見学です。
最初に訪れたのは、故エンリック・ミラージェス設計のサンタ・カテリーナ市場。元々修道院だった場所の古い壁を残し、波形の屋根を載せている建築。学生たちは事前の勉強会で予習もしていたので、それを目の前にしてダイナミックな空間に感激していました。ミラージェスは現場変更と現場合わせの激しい建築家だったそうです。
次はバルセロナゴシック地区の中心地、カテドラル広場です。ここからバルセロナの街はスタートしました。建築家協会の本部も面していて、広場には地元大学の建築デザインの研究室のみなさんによりデザインされた、古代の水道橋を暗示するオブジェが建っていました。
旧市街の中には迷路のような狭い街路があり、奥の一角には古代ローマ時代のアウグスト神殿の遺跡が残っています。
旧市街から外に歩いて行くと、再開発地区の中に突如として現れる真っ白なバルセロナ現代美術館。リチャード・マイヤー設計の白の建築です。またその裏手に廻ると、ヘリオ・ピノンとアルバート・ヴィアプラナによる美術館CCCBがあります。この傾斜したガラスには、地中海が反射して映って見えるように設計されています。これら二つの現代建築は、スポンジ方式と呼ばれる都市開発を体現しています。つまり建物だけでなくその前の広場の賑わいの誘導を主目的としているのです。
ここからは、バスで海岸沿いの再開発地区に向かいます。
市場建築のエンカンツ。黄金色の天井には市場に集まる人々の活動が反射増幅して見える建築です。ただ残念ながら、本日は市場はお休みでした。そのかわり、私たちの建築見学ツアーの団体が映っていますね。
その近くにはジャン・ヌーヴェル設計のトーレ・アグバル。内側のコンクリート面に様々な彩色が施され、ガラスのルーバーで覆っているタワーです。夜間の照明でさらに際立つそうです。
さらに海岸沿いに行くとヘルツォーク&ド・ムーロン設計のフォーラム。三角形の平面をしたこの建築の見所は一階部分の起伏のあるピロティ空間ですね。
さて午後は、ガウディのグエル公園に行きました。地中海に面した地域の強い日差しが、この公園の鮮やかなタイル張りの色彩や、列柱のごつごつした陰影を際立たせています。地下には大きな雨水貯水槽があります。
最後に午前中も訪れたバルセロナ現代美術館の内部見学です。リチャード・マイヤーは大のコルビュジェ信奉者。したがってココで見る立体構成やスロープのデザイン手法は、パリでのコルビュジエ建築を見た時に「ああ。分かる気がする」という確信に結びつくでしょう。
また今夜はオプショナルツアーとしてフラメンコ・ディナーショーがありました。
声量、ギター、手拍子、そしてタップ。
本場のフラメンコの迫力に参加学生たちは大満足の夜となりました。
【MORI】
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